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ザ・ストレートグレイン・フローリング誕生秘話

それは、五感・前田英樹さんの何気ない一言から始まりました。

「幅広で柾目のフローリングって、できないですかね?」

私(木村木材工業代表取締役社長 木村 司)と前田さんは、
かれこれ3年くらいのおつきあいです。
当初は前田さんが私のブログにコメントを書いたのがきっかけで、
お互いのブログにコメントを書いたり、ジャパンホームショーの
木村木材工業ブースに前田さんが訪問するなどして交流がありました。

前田さんは、ショールーム「ゆらぎ」でお客様と接する中で、

「柾目のフローリングはないんですか?」

という質問を何度も受けていました。

柾目のフローリングを扱ってはいたのですが、
追い柾(柾目と板目の中間)のフローリングであったり、
木目の粗いフローリングで、前田さんが胸を張って
「柾目のフローリングです」と言える製品ではなかったようです。

一方、木村木材工業はカナダツガの柾目をドア枠、窓枠などの
枠材(造作材)として長年扱ってきた中で、
「枠材には柾目を使うべきだ」という信念をもっていました。

従って、柾目の製材をすることが木村木材工業の社内では当たり前で、
板目に製材することは、お客様の指定がない限りほとんどありませんでした。

しかし、枠材については大ベテランである木村木材工業も、
フローリングについては素人同然です。

フローリング=既製品=値段で勝負する商品 という先入観があり、
フローリングをつくろうとは全くおもっていませんでした。

実際、昨年末、新木場のある木材加工業者さんが廃業するときに、
「フローリングをつくる気はないですか?」と社長さまに
エンドマッチ機をすすめられたのですが、
「フローリングに興味はないです」と断っていたのです。

しかし、供給過剰時代の現在、木村木材工業が主力とする
集合住宅向けの枠材の需要は極端に落ち込んでいました。

なんとかして工場の仕事を確保しなければ、工場を維持することができません。

また、日頃からお世話になっている前田さんからのリクエストということもあり、
何か前田さんの役に立つことはできないかなという強い思いがありました。

そして、日頃、カナダツガ柾目の材料を当たり前のように見ていた私には、
「柾目の製材には問題ない。フローリングをつくる生産設備は、
枠材を作っている生産設備と同じでできるだろう」という考えに達しました。

その結果、前田さんに「できると思いますよ」とあっさり言ってしまいました。

かくして、カナダツガ柾目フローリングの試作がはじまりました。
しかし、それからが大変でした。

前田さんのリクエストは、

「幅広の目細(木目が細かい材料のことです)の柾目、できれば超仕上げで」

というものでした。

これまでも、カナダツガ柾目のフローリングはありました。
しかし、幅は105mm程度で、幅広ではありません。
他の商品(レッドパイン節有フローリングなど)と価格で勝負すると
負けてしまうため、後が続かず、それきりになってしまっていたことが、
調べた結果、わかりました。

そこで、今回の商品企画は幅広の目細の柾目に絞り込むことにしました。
幅広のフローリングは部屋が広く見えます。
しかもそれが柾目であればお客様に
「部屋が広く見えて、なおかつ柾目の落ち着いた表情が出せる」
という空間提案ができるのではないかと考えて、
幅150mmのフローリングをつくることになりました。

木村木材工業では、幅広の柾目材をとることは日常の仕事でできるのですが、
目細の柾目となると、原材料がかなり限定されます。

日頃お世話になっている木材問屋さんにお願いして、
フローリング用の原材料になる、現在日本で入手できる
最高級のウエスタンヘムロック(カナダツガ)を入手することができました。

フローリングの仕上げは大多数がサンダー仕上げです。
サンダー仕上げの場合には、厚みが機械によって規定されますし、
材料の投入方向によって仕上がりが大きく違うことがありませんので
大量生産に向きます。

その一方、超仕上げかんなで仕上げる場合には、
材料の木目に合わせて仕上げをしないと逆目がたってしまって
表面がザラザラになってしまいますので、
一丁ずつ木目を見て材料を入れる方向を決めてから
超仕上げかんなをかけます。

最初の試作では、それでも逆目がたってしまい、
ザラザラになってしまった部分をサンダーで落としたのですが、
かえって目だってしまって
前田さんに「トノコですか?」と言われてしまいました。

また、超仕上げは表面が斜めになることがあり、
最初のうちは「斜めになってますよ」と
前田さんから指摘されたこともありました。

木村木材工業はフローリングを作ったことがないものですから、
実(サネ・凹凸部)のいり具合が堅ければいいのか、
緩ければいいのかがよくわかりません。

恥ずかしい話ですが、最初のうちは、
実に入らない材料すらありました。
一丁ずつ実の入り具合を確認するようにしてからは、
実がスッと入るようになりましたが。

エンドマッチ加工機については、先の木材加工業者の社長さんに
連絡をとり、そちらの工場で使っていた加工機を譲り受けることができました。

試作を重ねていくうちに、だんだん前田さんの思い通りの製品が
できるようになっていきました。
一番最後の試作品を持っていったときには、

「このクオリティを保てますか?」

と前田さんに聞かれたくらいです。

製品が安定したので、次に考えなければならないのはネーミングでした。

実際に見ていただくとわかりますが、
カナダツガ柾目フローリングは落ち着きがある反面、主張しません。
他のフローリングの中に置くと個性的ではないので、
周囲に埋没してしまいます。

何名かの社員に試作品を見てもらった印象が
「上品だ」ということでしたので
上品さを感じさせるネーミングにしようとあれこれ考えました。

色々なネーミング案が出ましたが、なかなか納得できる案は出てきません。
そうこうしているうちに、ある日のこと、柾目という言葉を
和英辞典でひいていたら「straight grain」という言葉が出てきました。

これを見て、私は思いました。

「あ、これはフローリングの名前にぴったりだ!」

ウエスタンヘムロック(カナダツガ)幅広フローリングの木目は
端から端まで真っ直ぐにのびています。
ストレートグレインという言葉は、
フローリングの見た目をそのものズバリあらわしていました。

後で気がついたのですが、以前、当社が原材料を購入している
カナダの木材業者の等級に、「straight grain clear」という等級がありました。
名前の由来は、端から端まで、木目が真っ直ぐに伸びていることでした。

かくして、ザ・ストレートグレイン・フローリングという名前が誕生したのです。

無垢フローリング専門店「木魂」 ザ・ストレートグレイン・フローリングのページ
ぜひごらんください。
ザ・ストレートグレイン・フローリング



投稿者 無垢材・造作材の木村木材工業 :2009年06月20日

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